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第121回学術集会(平成23年6月12日(日))

【一般演題】
子宮頚部明細胞腺癌の一例


佐藤 団, 平田 豪, 石原 瑞葉, 上田 麗子, 竹島 和美, 笠井 絢子, 高島 邦僚, 茶木 修, 中山 昌樹
横浜労災病院産婦人科


【はじめに】子宮頚部に発生する明細胞腺癌は,子宮頚部腺癌において約4%程度と非常に稀な組織型である.今回我々は放射線療法,化学療法に対し治療抵抗性を示し,臨床悪性の経過を呈した子宮頚部明細胞癌の一例を経験したので報告する.【症例】60歳 4回経妊2回経産,1ヶ月前からの不正性器出血を主訴に前医受診,子宮頚部細胞診にて腺癌を認めため当院紹介受診.初診時,内診にて子宮頚部から左膣壁上部までの硬い腫瘤を触知,骨盤壁浸潤を認めた.同部位の組織診では一部に類円形核と淡明な円柱状胞体を持つ腫瘍細胞が腺管を形成,乳頭状に増殖することからclear cell adenocarcinomaと考えられた.CTでは右縦隔リンパ節腫大を認め,pT3bN0M1,FIGO分類4 b 期と診断した.CCRT(CDDP 5 コース+全骨盤照射total 66 Gy/body)を施行したが,腫瘍マーカー上昇,画像上も鼠径リンパ節腫大を呈し,PD の診断.TC 療法(PTX+CBDCA)変更,1 コース施行したが嘔気,嘔吐強く再度weeklyTC へ変更.2 コース終了したところでDVT 発症したため,ヘパリン療法を併用しながらtotal 3コース終了した.しかし子宮内をfocus とする敗血症を呈しその数日後,永眠された.【結語】本症例では放射線療法・化学療法に一定の治療効果が得られず,初診から約9 ヶ月で死亡に至った子宮頚部明細胞癌の1 症例を経験した.今回の症例に若干の文献的考察を加えて報告する.


関東連合産科婦人科学会誌, 48(2) 197-197, 2011


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