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第121回学術集会(平成23年6月12日(日))

【一般演題】
15歳に発症した巨大卵巣粘液性境界悪性腫瘍の一例


神戸 沙織1), 五十嵐 健治1), 中尾 仁彦1), 米澤 美令1), 高屋 茜1), 山田 隆1), 渡辺 美千明1), 竹間 友紀2), 海津 聖彦2), 楢崎 秀彦2), 藤野 修2), 米山 剛一1)
日本医科大学千葉北総病院産婦人科1), 日本医科大学千葉北総病院小児科2)


【緒言】若年性卵巣腫瘍を日常診療で経験することは稀である.今回,静脈血栓を伴った若年性の卵巣腫瘍の症例を経験したので報告する.【症例】15歳,未経妊.主訴:腹部膨満感【既往歴】特記事項なし【現病歴】半年前よりの腹部膨満感にて小児科受診.画像上30cm超の多房性付属器腫瘍,一部に充実成分を認め当科紹介となった.また,右内腸骨静脈から深大腿静脈にかけて血栓も認め,PET上は腫瘍のみに集積を認め,卵巣悪性腫瘍とその圧迫による血栓が疑われた.【経過】肺動脈血栓塞栓へ進展のリスクがあったため,一時的下大動脈フィルター留置後,片側付属器切除を行った.迅速病理診断では洗浄腹水細胞診陰性,粘液性嚢胞腺癌との結果であった.後日へパリンによる抗凝固療法を行いながら静脈造影を行ったところフィルター,静脈に血栓を認め,血栓を破砕しながらフィルターを抜去した.術後15日目には血栓は消失し,19日目に退院となった.最終病理診断は粘液性嚢胞腺腫,境界悪性であり,外来で経過観察を行うこととした.【結語】巨大悪性腫瘍は血栓を伴うことも多く,手術にもリスクが伴うため術前,術後の精査や他科との連携が不可欠である.また,思春期の患者の治療に関しては精神面でのケアも重要である.


関東連合産科婦人科学会誌, 48(2) 216-216, 2011


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