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第121回学術集会(平成23年6月12日(日))

【一般演題】
切迫早産症例に対するリトドリン,未分画ヘパリンの同時投与による血管炎予防の取り組み


稲垣 徹訓, 依藤 崇志, 河野 彩子, 祖川 侑子, 久保田 絵美, 輿石 太郎, 牧野 真太郎, 杉村 基, 竹田 省
順天堂医院産婦人科


【目的】入院管理を要する切迫早産の治療は,塩酸リトドリンの経静脈的投与が必要となることが多い.しかし塩酸リトドリン投与の問題点として,輸液針留置部の血管炎・ルート閉塞があり,頻回の点滴刺し替えに伴い患者のQOLは低下する.当院ではヘパリンの抗凝固作用,創傷治癒作用に注目し,塩酸リトドリンの点滴留置針留置困難症例に対し,患者の同意を得た上で塩酸リトドリンとヘパリンの同時投与を行ってきた.ヘパリン投与により点滴刺し替え頻度が有意に減少することを過去に我々は報告している.今回,ヘパリン投与の有効性について症例を加えて報告する.【方法】2010年11月〜2011年6月まで当科において,入院加療を行った切迫早産症例で塩酸リトドリン投与後2週間の観察期間中に4回以上のルート交換を要した症例を対象とした.ヘパリン投与群(A)及び非投与群(B)を,カルテ番号をもとに2群に分けた.A群のヘパリンの投与量は約6000単位/日となるように設定した.B群はさらに2週間の観察期間を行ない,4回以上の差し替えを要した場合にはヘパリン投与を開始しB´群とした.各群間における留置針刺し替え頻度やヘパリン投与による副作用の有無などを比較検討した.【まとめ】ヘパリンは局所の血栓防止,抗炎症作用,血管内皮修復作用といった改善作用を有し,静脈炎を抑制するといわれている.ヘパリンによる創傷治癒作用の最新の知見を合わせ前方視的検討を行なう.


関東連合産科婦人科学会誌, 48(2) 225-225, 2011


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