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第121回学術集会(平成23年6月12日(日))

【一般演題】
習慣的温水洗浄便座使用と細菌性膣症:一般への周知による期間推移(定点調査)


荻野 満春1), 飯野 孝一2), 箕浦 茂樹1)
独立行政法人国立国際医療研究センター産婦人科1), 医療法人・飯野病院産婦人科2)


【緒言】我々は,2009/11及び2010/6の本学会で習慣的温水洗浄便座使用による頚管膣分泌物(CVS)細菌叢悪化について報告した.以降,文書による一般への周知とメデイアによる情報公開(III期)もあってこうした症例が顕著に減少してきた.今回,多症例の結果が得られた定点での調査結果を報告する.【対象・方法】調査期間:I 期(2007/9〜2008/12),II 期(2009/1〜2010/1),III 期(2010/2〜2010/12).各期で「帯下の増加」を主訴とする非妊娠女性(19〜40 歳)を対象とした.温水洗浄便座の使用状況について詳細に聴取し,使用者(A 群)と非使用者(B群)でCVS 細菌叢を検討した.倫理面の配慮:2004 年の厚労省告示第459 号及びヘルシンキ宣言に準拠した.【結果】受診者数はI 期:209 例(内A 群57.42%),II 期160 例(同68.75%),III 期80 例(同68.75%)とIII 期に顕著に減少した.3 期を通じて,乳酸菌陽性率:A 群≒50%,B 群≒90%,腸内細菌の検出率:A 群>30%,B 群<4%だった.また,その他病原性細菌及び真菌の“対症例検出数”は,A 群(1.33-1.45),B 群(0.44-0.84)だった.【考察】習慣的温水洗浄便座使用とCVS 細菌叢の悪化の関連はI〜III 期で同様の傾向を示した.また,メデイアによる情報公開によって受診者数が半減した事実は,一般への周知の重要性を示している.〔習慣的温水洗浄便座使用⇒CVS 細菌叢悪化〕,〔細菌性膣症⇒早産の主たる要因〕,この両者の関連性について現在厚労省研究班で検討が始まっている.


関東連合産科婦人科学会誌, 48(2) 241-241, 2011


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