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第122回学術集会(平成23年10月30日(日))

【一般演題】
当科にて最近経験した卵管癌6例の臨床病理学的検討


井出 早苗, 長野 浩明, 小谷 侑里, 三邊 麻理子, 河原 且実, 真井 英臣, 高木 耕一郎
東京女子医科大学産婦人科


卵管癌は婦人科悪性腫瘍の約0.3%と稀な腫瘍であり,その治療は同じミュラー管由来腫瘍である卵巣癌に準じて行われるが,臨床症状や進展様式など,卵巣癌との相違点が認められる.当科で最近6年間に経験した計6例の卵管癌症例について,臨床所見や病理組織学的に検討した結果を報告する.年齢は49歳〜73歳(中央値65歳).組織型は漿液性腺癌4例,類内膜腺癌1例,小細胞癌1例.臨床進行期はIc期1例,IIc期1例,IV期4例と進行症例が多く,IV期例の遠隔転移部位はリンパ節4例,骨転移1例,肺転移1例と遠隔リンパ節への転移が多いのが特徴的であった.6例中3例は術前には卵巣腫瘍と診断されていたが,水様性帯下,不正子宮出血などの臨床症状や,画像診断で付属器の充実性棍棒状の腫瘤像を呈した3例は術前に卵管癌が疑われていた.治療は卵巣癌に準じた腫瘍減量手術を施行し,化学療法は小細胞癌の1例にエトポシド,シスプラチン併用化学療法(EP療法)を施行した他はTC療法(1例はdose-dense TC療法)を施行した.初回治療中の3例を除き小細胞癌の1例のみ化学療法奏効後再発を認めており,現在治療中である.以上,少数例の検討ではあるが,卵管癌はより高頻度に遠隔リンパ節転移を来たしやすいことなどいくつかの臨床的な特徴が確認された.


関東連合産科婦人科学会誌, 48(3) 313-313, 2011


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