関東連合産科婦人科学会
会員ログイン 代表挨拶
総会・学術集会
学会誌
定款
公告
利益相反
役員構成
事務局案内
求人施設一覧
関連リンク

 関東連合産科婦人科学会会誌 オンラインジャーナル

<< 学会誌へ戻る
<< 前のページへ戻る

第122回学術集会(平成23年10月30日(日))

【一般演題】
妊娠22週未満で破水した症例の検討


河原井 麗正, 小野 亜希子, 大見 健二, 西脇 哲二, 岩崎 秀昭
千葉市立青葉病院産婦人科


【緒言】2011年4月から6月までの短期間で,当科では妊娠22週未満で破水した症例が6例も発生している.十分なインフォームドコンセントをおこなって治療方針を決め,6例のうち3例は人工妊娠中絶,1例は自然流産,残り2例は妊娠継続している.この6症例を検討するとともに,過去の同様の症例と比較した.【方法】2004年度から2011年6月まで,妊娠22週未満で破水した症例を抽出した.母体の年齢,妊娠分娩歴,破水した週数,破水したときの臨床検査結果,既往歴などを調べた.【結果と考察】2004年4月から2011年6月まで総分娩数は2845件であった.そのうち,22週未満で破水した症例は17例あった.17例の転帰は,7例が人工妊娠中絶,7例が自然流産,3例が妊娠継続であった.妊娠継続した3例のうち1例は妊娠39週で経腟分娩となり,母児ともに異常はみられていない.年度別の症例発生率を計算すると,2004年から2010年までの年度別発生率は0〜0.7%であったが,2011年(4月から6月)のみ発生率は6.1%と明らかに高かった.2011年度に発症した6症例を<最近の6症例>,2004年度から2010年度に発症した11症例を<以前の症例>とし,それらを比較検討した.<以前の症例>の方が破水時の白血球とCRPが高かった.したがって,<以前の症例>の方が,破水の原因として感染が関与していると思われた.つまり,<最近の6症例>の破水した理由は,そして,最近の症例発生率が高い理由は,感染とは別の原因があると示唆された.


関東連合産科婦人科学会誌, 48(3) 317-317, 2011


一般社団法人関東連合産科婦人科学会事務局 〒102-0083 東京都千代田区麹町4-7 麹町パークサイドビル402 株)MAコンベンションコンサルティング内
TEL:03-3288-0993 FAX:03-5275-1192 E-mail:kantorengo@jsog-k.jp
Copyright (C) 一般社団法人関東連合産科婦人科学会