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第122回学術集会(平成23年10月30日(日))

【一般演題】
当院における外国出身妊婦の検討


平田 豪, 宮腰 藍衣, 佐藤 加奈子, 上田 麗子, 竹内 梓, 笠井 絢子, 井畑 穣, 茶木 修, 中山 昌樹
横浜労災病院産婦人科


【目的】日本の外国人登録者数は年々増加しており,それに伴い,妊娠,出産を日本で行う外国人の数も増加しているものと考えられ,当院でもその実態について検討した.【方法】当院における2006年1月から2010年12月までの5年間における外国人による分娩における,夫婦の出身国,分娩週数,分娩方法,経妊経産回数,児の出生体重,妊娠中の特記事項につき,分娩台帳,カルテより後方視的に検討した.【結果】外国人妊婦による出産は79件(2.2%)と,日本全体での外国人妊婦の割合2.4%と大きな差はなかった.出身国の内訳は中国42人(53%),フィリピン16人(20%)の2国が多数を占めていた.帝王切開率は外国人妊婦で29.1%と,当院全体の28.5%と大きな差はなかった.平均初産年齢は29歳と当院の平均より若く,初産の数は31件(39%),平均出生体重は2994gであった.不妊治療は1件(1%),双胎妊娠は1件(1.2%),35歳以上の高齢初産は6人(7.6%)と低い傾向がみられた.一方,36週未満の早産13件(16%),母体搬送7件(9%),HBVキャリアは5人(6%),梅毒(既往例を含む)は3人(3.8%)と外国人妊婦で高い傾向がみられた.【結論】当院では中国人やフィリピンといった東アジア出身の外国人が多く,身体的には日本人と近いと考えられるため,出産自体に日本人と大きな差はないと考えられた.一方,感染症や早産などの割合は高い傾向にあり,外国出身妊婦を診療するにあたってはこの点に留意するが必要であると思われた.


関東連合産科婦人科学会誌, 48(3) 323-323, 2011


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