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第122回学術集会(平成23年10月30日(日))
【一般演題】
子宮頸部小細胞癌の3症例
長坂 貴顕, 古村 絢子, 宮下 真理子, 寺田 光二郎, 落合 尚美, 中村 泰昭, 中川 圭介, 矢部 慎一郎, 五十嵐 敏雄, 梁 善光
帝京大学ちば総合医療センター産婦人科
【はじめに】子宮頸部小細胞癌は,子宮頸部悪性腫瘍全体の2%未満と稀な疾患である.治療抵抗性であり集学的治療にても再発の可能性の高い予後不良の悪性腫瘍と考えられている.近年,子宮頚癌に対する化学同時放射線療法が注目されている.小細胞癌に対する使用も報告されその効果が期待されている.今回我々は施行2症例を含む3例を経験したので報告する.【症例】症例1.47歳 4経妊3経産.子宮筋腫に対する子宮全摘術施行後の頸部断端から小細胞癌を発症.外科的切除術と同時に化学同時放射線療法(cisplatin)5コース施行.治療開始後4か月で多発肝・肺転移を来たし,6ヵ月後に死亡した.症例2.53歳 2経妊2経産.重複癌(子宮頸部小細胞癌3b期,卵巣類内膜癌2期)に対し,広汎子宮全摘術後に化学療法(paclitaxel-carboplatin)6コース施行.治療後1年5ヶ月で骨盤内・傍大動脈領域への再発を来たしたが,同化学療法6コース施行し測定可能病変の消失をみた.症例3.52歳 経妊3経産.子宮頸部腺癌1b期に対し広汎子宮全摘術後に化学療法(irinotecan-cisplatin)4コース及び化学同時放射線療法(etoposide-cisplatin)施行し現在半年経過したが再発傾向を認めない.
関東連合産科婦人科学会誌, 48(3)
338-338, 2011
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