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第122回学術集会(平成23年10月30日(日))

【一般演題】
恥骨上の単一創から同時に行った腹腔鏡補助下卵巣腫瘍核出術と単孔式腹腔鏡下虫垂切除術


望月 亜矢子1, 宮部 勇樹1, 小田 智昭1, 川合 健太1, 岸本 彩子1, 仲谷 美沙子1, 伊東 宏晃1, 杉原 一廣1, 金山 尚裕1, 和田 英俊2
浜松医科大学産婦人科1, 浜松医科大学第一外科2


【背景】近年Reduced-port surgeryの概念のもと臍部単孔式腹腔鏡手術が普及しつつあり,操作技術や手術機器の向上も目覚ましい発展を遂げている.臍部単孔式腹腔鏡手術では婦人科疾患と外科疾患の同時手術を行った報告もみられる.今回,虫垂炎を合併した卵巣皮様嚢胞腫に対して腹腔鏡補助下卵巣腫瘍核出術を行う際に,恥骨上の単一創から単孔式腹腔鏡下虫垂切除術を同時に施行しえたため報告する.【症例】症例は20歳,未経妊.心窩部痛〜右下腹部痛を主訴に前医受診し虫垂炎の診断にて保存的加療を受け軽快した.その際,8cm大の左卵巣皮様嚢胞腫も認め,虫垂切除と卵巣腫瘍核出術の手術目的にて当科紹介となった.【術式】約2.5cmの恥骨上小切開から腹腔鏡補助下に卵巣腫瘍核出術を施行.続いて同創部からGlove法を用いて単孔式腹腔鏡下虫垂切除術を施行した.虫垂間膜の切離は体腔内で行い,その後虫垂が恥骨上創部に牽引可能であったため体腔外にて虫垂切除を行った.【考察】単孔式腹腔鏡下虫垂切除術を恥骨上小切開からアプローチすることは一般的ではない.しかし,臍部単孔式腹腔鏡手術の操作技術と機器を応用することで,恥骨上小切開からも婦人科疾患と外科疾患の同時手術が可能であった.術後回復は良好であり創部の整容性にも優れていた.本症例の経験から恥骨上小切開からアプローチする腹腔鏡下虫垂切除術も有用であることが確認でき,術式の工夫,他科との連携を密にすることで,患者にとってより低侵襲な手術が可能であると考えられた.


関東連合産科婦人科学会誌, 48(3) 348-348, 2011


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