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第122回学術集会(平成23年10月30日(日))

【一般演題】
当科における過去10年間の子宮筋腫核出後の妊娠・再発についての検討


鮫島 大輝, 中江 華子, 平池 修, 藤本 晃久, 大須賀 穣, 矢野 哲, 武谷 雄二
東京大学医学部附属病院女性外科産婦人科


【目的】子宮筋腫核出後の患者における,妊娠と再発について検討する.【方法】当科で2001年から2010年までに行った腹腔鏡下(LM),腹腔鏡補助下(LAM),および開腹子宮筋腫核出術施行症例(TCRを除く)805例中,術後半年間以上フォローアップでき,診療録の閲覧が可能であった544例を対象とした.術後の妊娠率および再発率に着目し,年齢・経妊数・経産数・術式・最大径・核出個数・筋腫重量・術中の内膜破綻の有無について後方視的に検討した.【結果】544例の平均は36.0歳で,40歳以下が447例(82.2%)であった.544例のうち,157例(28.9%)で180回の妊娠を認めた(自然妊娠132,IVF妊娠48).妊娠例と非妊娠例について比較したところ,妊娠例では年齢が有意に低く,経妊回数が有意に多かった.対象を40歳以下に限定して検討しても,同様の項目で有意差を認めた.手術から妊娠までの期間は術後2年以内のものが,132例と84%を占めた.また,術後半年以上経過してから,超音波/MRIで1cm以上の筋腫の再発を指摘された症例が187例(34.4%)あった.再発例と非再発例について比較検討したところ,再発例の術式はLAMが多く,手術時の核出個数が多いほど再発しやすい傾向にあった.また,術後妊娠した症例の方が再発しにくい傾向にあった.再発のために再手術(TCRを含む)を要した症例が16例(3.0%)あり,再手術までの平均期間は48.3か月であった.【結論】筋腫核出術時の年齢が低いことと,術前に妊娠歴のあることが,筋腫核出後の妊娠に関連する因子として示唆された.また,LAMで施行された症例と,核出個数が多い症例では再発しやすい傾向が認められ,逆に術後妊娠した症例では再発例が少ない傾向を認めた.


関東連合産科婦人科学会誌, 48(3) 370-370, 2011


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