関東連合産科婦人科学会
会員ログイン 代表挨拶
総会・学術集会
学会誌
定款
公告
利益相反
役員構成
事務局案内
求人施設一覧
関連リンク

 関東連合産科婦人科学会会誌 オンラインジャーナル

<< 学会誌へ戻る
<< 前のページへ戻る

【原著】
妊娠36週までの妊娠中体重増加量と妊娠高血圧症候群の発症リスクとの関連―後方視的ケースコントロール研究―


松本 直樹, 長田 まり絵, 深谷 普子, 鈴木 永純, 松本 智恵子, 高橋 幸男
深谷赤十字病院産婦人科


 【緒言】日本における妊娠中体重増加量(GWG)の推奨値が厚生労働省より示されている.しかしながら妊娠高血圧症候群(PIH)発症とGWGとの関連については未だ明確ではない.【方法】当院で37週以降単胎分娩した1,605例を対象集団とした.その内PIH 66例を疾患群,非PIH例からランダム抽出した330例をコントロール群として後方視的ケースコントロール研究を行った.PIHの診断は2004年に日本で改変された定義に従った.妊娠前body mass index(BMI, kg/m2)によりやせ(<18.5),普通(18.5≤,<25),肥満(25≤)を,36週までのGWGによりGWG過少(<5 kg),適正(5≤,<12 kg),過剰(12 kg≤)を定義した.各因子とPIH発症との関連について検証した.【成績】妊娠前BMIはPIH群の方が有意に大きかった.PIH発症の粗オッズ比はPIH既往11, GWG過少2.8,肥満2.7,GWG過剰2.1,初産1.8,やせ0.32であった.同調整オッズ比は肥満2.4, GWG過剰2.1,初産2.0,年齢5歳増加1.5,やせ0.31であった.【結論】妊娠36週までのGWGが過剰であるとPIH発症リスクが高いことが示された.

Key words:body mass index, Japanese, obesity, preeclampsia, risk factor

関東連合産科婦人科学会誌, 49(1) 29-33, 2012


一般社団法人関東連合産科婦人科学会事務局 〒102-0083 東京都千代田区麹町4-7 麹町パークサイドビル402 株)MAコンベンションコンサルティング内
TEL:03-3288-0993 FAX:03-5275-1192 E-mail:kantorengo@jsog-k.jp
Copyright (C) 一般社団法人関東連合産科婦人科学会