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<< 学会誌へ戻る 目的：近年は子宮筋腫合併妊娠例も増加し，全妊娠の0.05〜0.5%との報告があり，子宮筋腫合併の帝王切開例が増加している．帝王切開時の筋腫核出術は近年肯定的な報告も散見されるが，出血量の増大を招きやすい理由から勧められないとする報告が多い．しかし，当院では子宮筋腫を残した場合の，悪露の貯留・子宮内膜炎・切迫早産率・開腹手術回数の増加につながる可能性もあり，帝王切開時には，積極的に子宮筋腫核出術を行っている． 方法：今回我々は2008年から2011年までの当院における子宮筋腫合併帝王切開症例（帝王切開時の筋腫核出術）の取り扱いについて検討を行ったので報告する．対象は当院にて帝王切開時に筋腫核出術を施行した91症例と，帝王切開術のみを施行した637症例を対象とした． 成績：両群間における術中の出血量・輸血率・産褥熱の率・入院期間等において検討をおこなった．出血量は730±543ml VS 870ml±612mlで有意差を認めなかった．またその他の項目についても有意差を認めなかった．また今回帝王切開時の筋腫核出した症例の重量は128.4gであった．また術後重篤な合併症を認めた症例も1例も認めなかった． 結論：帝王切開前に検討・準備をして手術を行い，層を間違えなければ安全に手術を行う事ができる事と考えられた． 関東連合産科婦人科学会誌, 49(2) 275-275, 2012 |
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