関東連合産科婦人科学会
会員ログイン 代表挨拶
総会・学術集会
学会誌
定款
公告
利益相反
役員構成
事務局案内
求人施設一覧
関連リンク

 関東連合産科婦人科学会会誌 オンラインジャーナル

<< 学会誌へ戻る
<< 前のページへ戻る

第123回学術集会(平成24年6月17日(日))

【一般演題1】
当院における腹腔鏡手術の現状と,E・Zアクセスを用いた単孔式手術の導入について


杉山 太朗, 柏木 寛史, 成田 篤哉, 宇田 優貴, 西島 義博, 東郷 敦子, 前田 大伸, 三上 幹男
東海大学医学部付属八王子病院産婦人科


【緒言】近年,婦人科手術における腹腔鏡手術の割合は増加傾向にあり,更なる低侵襲化を目指して,単孔式手術の導入も進んでいる.当院においても積極的導入を始め,子宮筋腫核出術,子宮全摘術等の難易度の高い手術も施行するようにした.その一環として単孔式手術を始めた為,その概要について報告する.【方法】まず第一段階としてマルチトロッカー法による単孔式手術を施行した.これは元々ある器具で施行可能であった.しかし臍周囲の皮下剥離や,トロッカー間の干渉が強く,手技的にはやや困難であった.次に単孔式手術専用のデバイスの導入を考えSILSポートの採用を検討したが,医療機器が多岐にわたり高価な為,断念することとなった.そこで最近使用報告が増加してきたE・Zアクセスを使用した.これは通常行っている多孔式手術よりも低コストで行うことができ,導入が比較的容易であった.約2.5cm臍を縦に切開し装着することで,オープン法による気腹が可能である.トロッカーの差し替えや切除検体の回収も容易であり,様々な使い方ができる器具と感じた.ただ,スコープ・鉗子間の干渉はある程度認める為やや手技が困難であり,必要に応じてトロッカーを追加し多孔式へ変更したほうが良いだろう.現在は付属器切除術,卵巣嚢腫摘出術等に施行している.【結語】単孔式手術は特殊な医療機器を導入せずとも比較的容易に施行可能であった.腹腔鏡手術は難易度が高く敬遠されることもあるが,婦人科手術の主流になっていくと思われ,必須の手技と考える.工夫次第でどのような施設においても適応拡大可能であり,今後も更なる発展をさせていきたい.


関東連合産科婦人科学会誌, 49(2) 286-286, 2012


一般社団法人関東連合産科婦人科学会事務局 〒102-0083 東京都千代田区麹町4-7 麹町パークサイドビル402 株)MAコンベンションコンサルティング内
TEL:03-3288-0993 FAX:03-5275-1192 E-mail:kantorengo@jsog-k.jp
Copyright (C) 一般社団法人関東連合産科婦人科学会