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第123回学術集会(平成24年6月17日(日))

【一般演題4】
10−20歳代浸潤子宮頸がんの5症例


佐藤 友美, 藤原 寛行, 奥野 さつき, 吉田 智香子, 森澤 宏行, 野中 宏亮, 鈴木 寛正, 高橋 寿々代, 町田 静生, 竹井 裕二, 嵯峨 泰, 鈴木 光明
自治医科大学医学部産婦人科


【はじめに】若年子宮頸がんは増加傾向にあるが,10-20歳代の浸潤子宮頸がんは稀である.2009年2月〜2012年2月の3年間に当科において経験した10−20歳代の若年浸潤子宮頸がん5症例を報告する.【症例1】20歳1経妊0経産,妊娠にて近医を受診,浸潤癌様の頸部腫瘤を指摘され妊娠13週に当科を紹介初診.組織型は明細胞腺癌,ハイリスク型HPV陰性.1b1期の診断で妊娠継続断念し広汎子宮全摘を施行した.pT1b2N0M0,追加治療せず経過観察となっている.【症例2】27歳3経妊3経産,妊娠初期の細胞診にて高度異形成,組織診も同様であった為,そのまま経膣分娩した.出産後の組織診にてSCC invasive,肉眼的に小隆起を認め,1b1期の診断で広汎子宮全摘を施行した.pT1b1N0M0,脈管侵襲あり,追加で全骨盤照射施行した.【症例3】28歳2経妊2経産,性交後出血を主訴に近医を受診,細胞診にてAGC,組織診にて腺癌のため当科を紹介初診.類内膜腺癌1b1期の診断で広汎子宮全摘を施行した.pT1b1N0M0,リンパ管侵襲認め,TC5コース追加した.【症例4】23歳0経妊0経産,帯下増量にて近医を受診,肉眼的に浸潤癌を疑う頸部腫瘤あり当科を紹介初診.扁平上皮癌1b1期の診断にて広汎子宮全摘を施行した.pT1b1N0M0,HPV31型陽性であった.【症例5】19歳0経妊0経産,不正出血を主訴に近医受診,肉眼的に浸潤癌を疑う頸部腫瘤あり当科を紹介初診.ハイリスク型HPV陰性.類内膜腺癌1b1期と診断し,現在広汎子宮全摘を予定し待機中である.【結語】10-20歳代の浸潤子宮頸がん症例を報告した.腺癌,HPV陰性症例が認められることは注意すべき所見と考える.当日はこれら超若年症例の臨床的特徴を文献的考察を加えて報告する.


関東連合産科婦人科学会誌, 49(2) 294-294, 2012


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