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第123回学術集会(平成24年6月17日(日))

【一般演題9】
妊娠28週時,脊髄腫瘍と診断し手術をした1例


堀田 大輔1, 伊東 清志2, 豊田 友子1, 前 和幸1, 南郷 周児1, 内藤 威1
長野県立須坂病院産婦人科1, 信州大学脳神経外科2


【緒言】妊婦の60〜70%に腰痛の訴えが見られる.妊婦の腰痛の多くは比較的軽いものであり,出産後短時間のうちに軽快する.これらの多くは妊娠による生理的変化の範囲に入るものと考えられる.今回私たちは妊娠中に非常に強い腰痛を認め,脊髄腫瘍と診断した症例を経験したので報告する.【症例】42歳2経妊2経産.妊娠前より軽い腰痛を認め,近医の整形外科に通院.腰椎ヘルニアによる坐骨神経痛と診断されていた(画像検査なし).妊娠初期にも腰痛継続.妊娠27週0日に腰痛の悪化による歩行困難および激痛認め,救急車にて搬送.腰椎ヘルニアの悪化と考え入院.仙骨ブロック(デキサメタゾン+キシロカイン)施行するも疼痛コントロール困難であったため,硬膜外カテーテルの留置を検討した.その際に同意のもとMRIを施行し,脊髄腫瘍を認めた.疼痛コントロールがつかないため,妊娠28週であったが,全身麻酔下に脳神経外科にて腫瘍を摘出した.その後の経過は良好で,41週3日帝王切開施行.児は3924g,Apgar score 8/9で問題なし.【結語】今回私たちは妊娠中に脊髄腫瘍と診断し手術をした症例を経験した.妊娠中の腰痛はありふれた症状であるが,常に診断を見直し,必要な検査を施行することが肝要である.


関東連合産科婦人科学会誌, 49(2) 309-309, 2012


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