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第123回学術集会(平成24年6月17日(日))

【一般演題23】
当科における妊娠初期胎児スクリーニング検査の現況


中村 靖, 佐藤 洋明, 蛇口 達造
茅ヶ崎徳洲会総合病院胎児科


【目的】当科開設以来の妊娠初期胎児スクリーニング検査の現状と問題点を整理する.【方法】2011年1月から2011年12月までの一年間に,11週0日から13週6日までの間におこなう妊娠初期胎児スクリーニング検査を受けた妊婦の,検査結果と妊娠転帰について調査した.検査内容は経腹超音波を用いたNuchal Translucency(NT)計測,鼻骨の確認,三尖弁閉鎖不全・心拍数・静脈管逆流の有無の確認であり,年齢および血清マーカーを用いたリスク算出は行わなかった.なお,この検査はすべて臨床遺伝専門医によるカウンセリングの後に施行された.【成績】受診者数は73人(74胎児)で,うち50人(68%)が受診時35才以上であった.NTが95percentile以上のものは9例(12.3%),NTが95percentile未満で他の検査項目が2項目以上陽性のものは2例(3%),1項目のみ陽性は5例(7%)であった.胎児水腫や体壁形成不全などの高度異常は3例あり,四肢短縮が1例発見された.羊水穿刺施行数は10件,CVSは2件,流産絨毛染色体検査1件であり,このうち4例で染色体異常が確認された.出産に至ったものは11人,不明2人,流産7人,妊娠経過中53人で,出産後に染色体異常が疑われた例はなかった.検査項目2項目陽性で染色体正常の1例に,心奇形がみられた.【結論】超音波検査のみでも項目を増やすことによってスクリーニング感度を上昇できる可能性があるが,それぞれの項目についてのlikelihood ratioを用いないと,説明の困難性が生じる.詳細な観察と説明の結果,羊水穿刺を回避するケースが増加する傾向がみられた.


関東連合産科婦人科学会誌, 49(2) 352-352, 2012


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