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第124回学術集会(平成24年10月28日(日))

【一般演題】
ART妊娠転帰の正確な情報収集を求めて:神奈川県における試み


青木 茂, 安藤 紀子, 石川 浩史, 井槌 慎一郎, 小川 公一, 河野 照子, 後藤 誠, 西村 修, 深見 武彦, 丸山 浩之, 可世木 久幸, 東條 龍太郎
神奈川県産科婦人科医会異常分娩先天異常対策部


 ART妊娠に関しては,妊娠の転帰,分娩様式,産科合併症,新生児の状態などを不妊治療施設から日本産科婦人科学会に報告する義務がある.しかし現状では,妊婦健診施設と分娩施設とが異なることも多く,正確なART妊娠転帰等の記録が保存・回収されにくく,学会への報告が困難となってきている.また,不妊治療施設と分娩取り扱い施設との相互理解が不十分であることもART妊娠転帰等の報告が回収されにくい要因と思われる.そこで,神奈川県産科婦人科医会異常分娩先天異常対策部では,不妊治療施設と分娩取り扱い施設の双方向への情報交換をスムーズに行ない,ART妊娠の転帰等を正確に記録する目的で各種文書および文書取扱マニュアルを作成したので紹介する.文書はA.ART妊婦紹介状,B.ART妊娠後転帰等返送状,C.バックアップ分娩(ART妊娠した妊婦さまへ),D.バックアップ新生児(ART妊娠で出生した新生児のお母さまへ),の4種類からなりたっている.各々の文書は文書作成施設用,文書受け取り施設用,患者用の3枚綴りになっている.ART妊婦紹介状の特徴は妊娠の成立法,妊娠経過など一般的な情報のほか,周産期施設にとって重要である糖尿病,高血圧,子宮筋腫,甲状腺疾患など基礎疾患あるいは合併症の有無,BMI等を記載し,返送状には日本産科婦人科学会への報告義務事項を記載するようにした.これらの情報交換は本来,全国的に統一されたフォーマットが必要なのであるが,これまで日本産婦人科医会あるいは日本産科婦人科学会,生殖医学会等の全国的な組織ではフォーマットを作成する動きがなかった.今回の神奈川県産科婦人科医会の動きがその一翼を担うことになれば幸いである.


関東連合産科婦人科学会誌, 49(3) 397-397, 2012


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