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第124回学術集会(平成24年10月28日(日))
【一般演題】
TC療法により根治手術が可能となった子宮頸部未分化癌の一例
石川 貴久, 佐々木 徹, 加藤 令子, 小島 淳哉, 寺門 千華, 中山 大栄, 佐川 泰一, 西 洋孝, 寺内 文敏, 井坂 惠一
東京医科大学産婦人科
【緒言】今回我々は,組織診にて非常に稀な腫瘍である子宮頸部癌肉腫が疑われ,初回治療として化学療法(TC療法)を行い,良好な治療効果を認めたため,根治手術である広汎子宮全摘術を施行し得た子宮頸部未分化癌の一例を経験したので報告する.
【症例】51歳,2経妊2経産.2011年7月より不正性器出血を認め,同年9月に前医受診.内診および経腟超音波断層法にて,腟内に突出し壊死を伴う7cm大の腫瘤性病変を指摘され,子宮頸がん疑いにて当院紹介受診.当院にて施行した組織診にて子宮頸部原発癌肉腫疑いの診断となった.臨床進行期としてはFIGO2B期の診断であったが,可動性が非常に悪くbulkyな腫瘍であったため現状での手術療法は困難と判断した.また,組織型が癌肉腫疑いであり,文献上,放射線療法の予後が不良であったため,初回治療として化学療法を選択し,可能なら手術療法を行う方針とした.腫瘍の一部が類内膜腺癌様であったため,化学療法のレジメンとしてTC療法(PTX:175mg/m2,CBDCA:AUC6)を選択した.TC療法2コース終了時の骨盤部MRIにて腫瘍は40%縮小しており,PRと判定.手術療法も可能と判断し,さらに2コースTC療法を追加後に広汎子宮全摘術を施行した.術後病理診断は子宮頸部未分化癌,ypT1b2N0M0であった.術後補助療法としては同時化学放射線療法(全骨盤照射50.4Gy,CDDP40mg/m2/週)を施行した.その後,術後3カ月現在,明らかな再発は認めず外来経過観察中である.
関東連合産科婦人科学会誌, 49(3)
402-402, 2012
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