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第124回学術集会(平成24年10月28日(日))

【一般演題】
当院における子宮体癌IVb期症例の臨床病理学的検討


滝川 彩, 山上 亘, 進 伸幸, 桑波田 美智子, 野村 弘行, 片岡 史夫, 冨永 英一郎, 阪埜 浩司, 津田 浩史, 青木 大輔, 吉村 𣳾典
慶應義塾大学産婦人科


【目的】子宮体癌は婦人科腫瘍の中で比較的予後良好な腫瘍であるが,進行癌,特にIVb期症例は少数群ではあるものの予後不良であることが知られている.今回われわれは子宮体癌IVb期症例の臨床病理学的因子を検討し,予後に影響を及ぼす因子を明らかにすることを目的とした. 【方法】1994年〜2010年までに当院で子宮体癌IVb期と診断され,治療を行った33例を対象として,臨床病理学的因子および予後についての後方視的検討を行った. 【結果】年齢の中央値は57(37〜79)歳であり,BMIの中央値は25.8(17.8〜38.7)kg/m2であった.組織型の内訳は,類内膜癌G1 18%,G2 21%,G3 21%,特殊組織型40%であり,筋層浸潤は<1/2 18%,1/2-2/3 13%,>2/3 69%であった.所属リンパ節転移陰性例33%,陽性例61%であった.遠隔転移部位は大網が41%,腹膜播種35%,肺21%,鼠径リンパ節16%,縦隔・頸部リンパ節13%,肝6%,脳・脾臓・胸膜播種それぞれ3%であり,一領域のみへの遠隔転移を認めた症例(一領域転移群)が64%,複数領域への遠隔転移を認めた症例(複数領域転移群)が36%であった.予後についての検討では,IVb期症例の5年無増悪生存率は15%,全生存率は41%であった.また,一領域転移群に比べ,複数領域転移群の無増悪生存率は低値な傾向があり(p=0.063),全生存率は有意に低値であった(p<0.01). 【結論】子宮体癌IVb期症例では遠隔転移様式が予後に影響をあたえ,複数領域転移群が予後不良であることが示唆された.


関東連合産科婦人科学会誌, 49(3) 407-407, 2012


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