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第124回学術集会(平成24年10月28日(日))

【一般演題】
腹腔鏡下子宮筋腫核出術後の分娩転帰に関する検討


山田 敦子, 牧野 真太郎, 氏平 由紀, 齋藤 知見, 依藤 崇志, 山本 祐華, 地主 誠, 黒田 恵司, 熊切 順, 菊地 磐, 北出 真理, 竹田 省
順天堂大学産婦人科


【緒言】我々は以前より腹腔鏡下子宮筋腫核出術(laparoscopic myomectomy;LM)後の妊婦の分娩の取り扱いについて当院術後であることを原則として既往帝王切開後の経腟分娩施行(trial of labor after cesarean delivery;TOLAC)に準じた要約を定め経腟分娩を行ってきた.近年の子宮破裂の報告の増加や超緊急帝王切開への対応の問題より,2010年以降LM後の経腟分娩トライアルは漿膜下筋腫の術後症例のみとし,double set upで分娩経過管理を行うと管理方針の変更を行った.今回,我々は方針変更以前の症例も含め,当院でのLM術後分娩の転帰を検討した.【方法】当院でLMが施行された症例のうち2007年1月から2012年4月に当施設で術後分娩した161例に対して,妊娠および分娩経過を後方視的に検討した.【結果】161例のLM施行時の平均年齢は33歳であった.妊娠時の平均年齢は36歳であり,平均分娩週数は38週であった.分娩転帰は帝王切開110例(68%),経腟分娩51例(32%)であった.2010年以降のLM後の経腟分娩数は4例のみであった.帝王切開症例の内,緊急帝王切開は12例あり,内訳は予定帝王切開術前の陣痛発来・前期破水7例,経腟分娩経過中の分娩停止が5例であった.経腟分娩に至った症例のLM時に核出された子宮筋腫核は漿膜下29例,筋層内22例であり,2010年以降の4例では漿膜下3例,筋層内1例であった.これらの分娩経過中に子宮破裂は認められなかった.【結論】今回の検討期間中に子宮破裂は認めなかった.今後,LM後妊娠の管理,経腟分娩トライアルの適応に関してされなる検討が必要であると考えられた.


関東連合産科婦人科学会誌, 49(3) 411-411, 2012


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