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第124回学術集会(平成24年10月28日(日))
【一般演題】
当院における高齢妊娠・分娩の現状
松本 雅子, 太田 好穂, 神藤 里枝, 下山 華, 中村 友紀, 古田 直美, 内田 季之, 鈴木 一有, 杉原 一廣, 伊東 宏晃, 金山 尚裕
浜松医科大学付属病院産婦人科
女性のライフスタイルの変化や生殖補助医療の進歩に伴い,高齢妊娠が増加している.日本における女性の妊娠年齢は年々上昇しており,2011年の第1子出生時の母の平均年齢はついに30歳を超え30.1歳となった.高齢妊娠は,早産,妊娠高血圧症候群,帝王切開率の上昇,胎児異常などのリスクが高く,死亡率も高いと言われている.今回,高齢妊娠の中でも44歳以上と比較的希な年齢層の妊娠・分娩について検討を行った.当院における1993年から2012年6月までの総分娩数は6858件であり,44歳以上の分娩は21件(0.3%)であった.44歳以上の高齢妊婦の割合は増加傾向であり,1993年から2003年の10年間では総分娩数2809件,44歳以上の高齢妊娠3件(0.11%)であったのに対し,2004年から2012年現在までの約9年間の総分娩数は4049件,44歳以上の高齢妊娠18件(0.44%)と約4倍となった.44歳以上の高齢妊婦の,妊娠方法・早産・母体合併症・妊娠高血圧症候群発症の有無・分娩方法・新生児異常の有無などにつき検討し,文献的考察を加え発表する.
関東連合産科婦人科学会誌, 49(3)
423-423, 2012
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