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<< 学会誌へ戻る 【目的】40歳以上の単胎高年初産婦の分娩予後について検討した．【方法】当院で平成18〜23年度に妊娠22週以降に分娩した40歳以上の単胎高年初産婦238例について，同時期に分娩した25〜29歳の単胎初産婦960例をコントロール群として，診療録より分娩予後について後方視的検討を行った．統計はカイ2乗検定を用いて，p＜0.05を有意とした．【成績】40歳以上の高年初産婦は，有意に妊娠41週以降の分娩が多く（18 vs 12％），吸引・鉗子分娩および帝王切開分娩率が高かった（14 vs 10％および42 vs 18％）．また，21トリソミー児の出生は高年初産婦に有意に多かった（1.7 vs 0.2％）．一方，胎児・新生児短期予後（妊娠22週以降の子宮内胎児死亡，1および5分後の新生児Apgar score，臍帯動脈pH値），分娩時出血量，経腟分娩時の分娩所要24時間以上，高度会陰裂傷および頸管裂傷発生率には両群間で有意差を認めなかった．【結論】40歳以上の単胎高年初産婦は，慎重な分娩管理および分娩様式の選択を行えば母体・新生児予後は悪くならないことが推定された． 関東連合産科婦人科学会誌, 49(3) 424-424, 2012 |
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