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第124回学術集会(平成24年10月28日(日))
【一般演題】
当院における未受診妊婦・飛び込み分娩の検討
廣澤 聡子, 木村 博昭, 鈴木 義也, 羽生 裕二, 神山 正明, 泉水 美有紀, 佐野 賢太郎
国保君津中央病院産婦人科
【緒言】妊婦健診未受診の背景に社会的経済的ハイリスク要因が指摘されているが,医学的にもハイリスクである.今回,当院における未受診妊婦・飛び込み分娩(以下未妊・飛分と略す)の実態を把握し,妊娠管理に関する社会的意識を高めることを目的とした.【方法】2004年1月〜2011年12月までの8年間に当科で扱った未妊・飛分50例を対象とし,母児の医学的問題点,社会的背景について診療録・助産録をもとに後方視的に検討した.【結果】対象妊婦の年齢は,10代2例,20代19例,30代24例,40代5例(16〜44歳)であった.分娩歴は初産婦が12例,経産婦(1P:11,2P:13,3P:6,4P:5,5P≦:3)が38例であった.分娩方法は,経腟分娩が38例,帝王切開例が12例あった(うち7例は既往帝王切開による適応).出生児の体重は,1500g未満が2例(双胎),1500〜2500gが12例,2500〜3500gが30例,3500g以上が6例であった.分娩時の週数は,26週が2例(双胎),32週が1例,34〜36週が5例,37〜39週が28例,40週≦が12例であった(Dubowitz法などを用いた).また,救急車で来院したものは約半数の24例であった.当院来院時より分娩までの所要時間としては,到着時分娩済であったものが8例,1時間以内のものが12例,1〜3時間以内のものが12例,3時間以上経過しているものが18例であった.これ以外の医学的リスク,経済的背景についても検討したので報告する.
関東連合産科婦人科学会誌, 49(3)
426-426, 2012
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