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第124回学術集会(平成24年10月28日(日))

【一般演題】
新旧GDM診断基準の違いと新基準によって新たに追加となるGDM症例の医療介入による周産期予後に関する検討


田代 英史, 中島 義之, 丸田 佳奈, 和田 真沙美, 千葉 純子, 草西 多香子, 諸岡 雅子, 坂井 昌人, 正岡 直樹
東京女子医科大学八千代医療センター母体胎児科・婦人科


【目的】妊娠糖尿病(GDM)の新診断基準の導入により,新たに追加となるGDM症例の医療介入による周産期予後を後方視的に検討した.【方法】倫理委員会の承認を得た後,過去42ヶ月間に75gOGTTを施行した単胎妊婦を,新旧診断基準ともGDM群(A群),新基準により新たに追加となるGDM群(B群),非GDM群(C群)の3群に分類した.統計はone-factor ANOVAを用いp<0.05を有意とした.【成績】(1)新基準導入前244例(分娩2227例),導入後169例(分娩844例)に75gOGTT施行した. (2)新基準導入前のGDMは31例(1.4%),導入後は56例(6.6%)で,GDMの頻度は4.7倍増加した.新基準導入前はA群31例,B群45例,C群162例,導入後ではA群15例,B群41例,C群114例であった.新基準導入前はA群のみに,導入後はA・B群に対し血糖管理を行った. (3)新基準導入前は,B群ではC群よりLGA児の頻度が高く(p=0.02),分娩時BMIが高値を示した(p=0.01).A群ではB・C群より,妊娠前体重が重く(p<0.01),児頭囲が小さく(p<0.01),A群がC群と比し,児身長が低く(p=0.04),分娩時体重が重かった(p<0.01). (4)新基準導入後は,A群ではB・C群より,Apgarスコア1分値(p=0.01),5分値(p=0.02)が高値で,インスリン使用が高率(p<0.01)だった.A群がC群と比し,分娩時体重(p=0.02)が重かった.【結論】新たに追加となったGDM症例は医療介入によりLGA児の頻度が減少した.


関東連合産科婦人科学会誌, 49(3) 452-452, 2012


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