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第124回学術集会(平成24年10月28日(日))

【一般演題】
横浜市における母乳育児率について〜乳幼児健康診査票調査から〜


飛鳥田 まり1, 辻本 愛子1, 東 健一2, 山川 博子3, 秋元 政博4, 高橋 秀明5, 松岡 慈子6, 青木 匡史7
横浜市こども青少年局1, 横浜市健康福祉局2, 神奈川区福祉保健センター3, 南区福祉保健センター4, 栄区福祉保健センター5, 泉区福祉保健センター6, 瀬谷区福祉保健センター7


【目的】母乳は乳児にとって最良の栄養であり,母乳育児は母子間の愛着形成や生活習慣病予防に効果的であると報告されているが,母乳育児成功のための妊娠中及び分娩前後の管理など産科医療の専門家の果たす役割は非常に大きい.横浜市では,乳幼児健康診査を受診した児の周産期状況や発育発達状況,栄養摂取法,保護者の喫煙状況等の調査を実施することにより,乳児の栄養の実態を把握し,受動喫煙対策も含めた周産期管理の現状の検討を行った.【方法】対象は平成20年7月15日から10月14日までの間に出生し,4か月児・1歳6か月児・3歳児の全ての健診を受診した,5,090名(男児2,536名,女児2,554名)である.市内18区福祉保健センターに保管されている健診票から調査票に転記の上,データ入力を行った.調査項目は,性別,両親の年齢,妊娠・分娩状況,分娩場所,在胎週数,出生体重,同居家族の喫煙状況の他,4か月児では栄養摂取法・診察結果・身体測定結果等を収集した.【結果】4か月児時点での横浜市の母乳栄養率は59.0%,混合栄養率は25.1%,人工栄養率は15.7%であり,平成22年度乳幼児身体発育調査結果(厚生労働省)の,母乳栄養率56.1%,混合栄養率30.0%,人工栄養率13.2%と大きな差は認められなかった.また,母乳栄養率については区によるばらつきが認められた.家庭内喫煙については父親31.2%,母親3.5%であったが,その他の同居家族も含めると39.8%であった.【考察】栄養方法に影響を与える因子として,児自身における要素(出生順位,在胎週数,出生体重)や両親及び環境における要素(年齢,家族構成,精神状態,喫煙)を検討する必要があると思われた.


関東連合産科婦人科学会誌, 49(3) 453-453, 2012


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