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第124回学術集会(平成24年10月28日(日))

【一般演題】
卵巣過剰刺激症候群に対する持続硬膜外麻酔による治療法


清水 篤, 岡田 直人, 出内 治奈, 田中 宏明, 根本 芳広, 国重 隆生, 植田 修介
海老名総合病院産婦人科


緒言:卵巣過剰刺激症候群(OHSS)は0.8から1.5%にみられるが,重症化すると生命を脅かし,治療法に苦慮することが多い.我々は以前より持続硬膜外麻酔法により良好な結果を得ているので報告する.方法:患者さま本人・家族には確定した治療法がないことを説明し,当院では本法により良好な結果を得ていることを説明し了承して頂きインフォームドコンセントを得て施行した.胸水・腹水を伴うOHSS症例に,持続硬膜外麻酔カテーテルをTh12,L1から挿入して持続硬膜外用フューザーより1%カルボカインを2ml/hで継続的に使用した.今回アルブミンやFFP,ドーパミンなどは使用しなかった.点滴は脱水・血漿濃縮に対して1日1000ml程度を使用した.治療経過:持続硬膜外麻酔施行後腹部膨満感はただちに消失し,翌日から尿量が2000ml以上となって増量し,また同時に血清蛋白質の増量,腹水深度の減量がみられ,OHSSの症状は改善した.卵巣腫大はすぐに改善しなかったが,ほかの薬剤や輸血・蛋白製剤は不要であった.1週間以内の治療で胸水・腹水も含めて改善し退院可能であった.結論:本法はOHSSに対する治療として簡便ですぐに実行でき有効であり,施行症例が妊娠していても母体胎児にとって危険性がないと思われ,試してみる価値がある治療法と考えられた.


関東連合産科婦人科学会誌, 49(3) 460-460, 2012


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