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第124回学術集会(平成24年10月28日(日))

【一般演題】
閉経後に手術となった子宮筋腫および子宮肉腫症例の検討


太田 幸秀, 上西園 幸子, 小河原 由貴, 佐藤 団, 長谷川 哲哉, 小山 麻希子, 横田 奈朋, 沼崎 令子, 佐藤 美紀子, 宮城 悦子, 榊原 秀也, 平原 史樹
横浜市立大学附属病院産婦人科


【緒言】閉経後の女性では,子宮筋腫は縮小する場合が多く手術を必要とする症例は少ない.しかし,時に子宮肉腫を疑い,手術を必要とする.【目的】閉経後に手術を必要とする筋腫症例と肉腫症例の術前診断の助けとなるか検討した.【方法】当院にて2009年1月から2012年6月に閉経後に子宮筋腫または子宮肉腫の診断で手術を行った計18例について検討した.術後診断が子宮筋腫であった症例は10例(以下良性群),子宮肉腫であった症例は8例(以下悪性群)であった.手術理由,腫瘍径,単発・多発の傾向,LDHの値,症状につき検討した.【結果】良性群で手術を必要とした理由は子宮筋腫が増大傾向3例(30%),画像上(大きさ以外)悪性の可能性3例(30%),症状緩和目的4例(40%),感染1例(10%)であった.病理組織は全例がLeiomyomaで,変性を伴ったものは8例(80%)であった.悪性群では手術理由は全て悪性疑いで,擦過細胞診や組織生検により悪性と判断されたもの6例(75%),MRIによる画像診断(転移以外)7例(87%),骨転移1例(25%),肺転移1例(25%)などであった.各腫瘍の最大径は良性群12.2±4.7cm,悪性群7.5±2.7cmであった.多発性腫瘍は良性群で7例(70%),悪性群で4例(50%)(筋腫合併含む)であった.LDH高値は良性群4例(40%),悪性群5例(62%)であった.不正出血があったものは良性群2例(20%),悪性群7例(87%)であった.【結論】比較的腫瘍径が大きくなく,不正出血を認める症例では積極的に悪性を疑う必要があると考えられた.


関東連合産科婦人科学会誌, 49(3) 479-479, 2012


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