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【症例報告】
大動脈閉塞バルーンカテーテル(IABO)使用下での前置胎盤帝王切開施行時の末梢動脈圧と術野出血の関係


鈴木 大輔, 平石 光, 大澤 稔, 塚越 規子, 曽田 雅之
前橋赤十字病院産婦人科


 前置胎盤帝王切開時には様々なバルーンカテーテルが使用されている.当科ではIABOを使用している.IABOは大動脈を完全閉塞しているのかどうかは検討されたことがない.そこで今回我々は妊娠37週の前置胎盤帝王切開時にIABOを使用して術野出血と末梢動脈(大腿動脈)圧の関連を調べた.末梢圧は50 mmHgで術野は止血した.出血量は2,250 ml(羊水含む)でB-lynch縫合施行した.術中,術後の合併症は認めなかった.完全閉塞させなくても術野の出血コントロールができればより安全に使用できるかもしれない.

Key words:Placenta previa, Intra-aortic balloon occlusion, Cesarean section, Blood pressure

関東連合産科婦人科学会誌, 50(1) 119-122, 2013


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