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第125回学術集会(平成25年6月15日(土),16日(日))

【若手ポスターセッション2】
von Willebrand病合併妊娠 2症例4分娩の経験


神藤 里枝, 太田 好穂, 仲谷 傅生, 内田 季之, 鈴木 一有, 杉原 一廣, 伊東 宏晃, 金山 尚裕
浜松医科大学産婦人科


【緒言】von Willebrand病(vWD)は,出血傾向を主徴とする先天性止血異常症で,von Willebrand因子(vWF)の異常に起因する疾患である.vWDのヘテロ接合体は1/100〜200人の割合で存在すると推定されており,周産期領域においても注意するべき疾患である.今回我々は,vWD合併の2症例4分娩を経験したので報告する.【症例1-1】26歳,初妊婦.家族歴よりvWDと診断されており,妊娠8週にvWFは30%であった.経過は順調であり,vWFも29週37%,35週54%,38週64%と上昇した.40週に2976gの女児を正常経膣分娩した.出血量は380gであった.【症例1-2】28歳,1経産婦.妊娠12週にvWFは36%であった.その後の経過は順調であり,vWFも20週50%,29週54%,37週60%と上昇した.40週に2850gの男児を正常経膣分娩した.分娩後弛緩出血を合併し処置を要した.総出血量は1825gであったが,凝固系検査で異常なく,輸血・血液製剤の投与は行わなかった.【症例2-1】34歳,初妊婦.肥満ならびに子宮筋腫合併.妊娠前よりvWDと診断されている.近医にて健診施行され,妊娠7週にvWFは32%であった.経過は順調であり,vWFは23週65%,29週88%,37週115%と上昇した.38週にCPDの診断にて帝王切開を施行,3504gの男児を分娩した.出血量は1360gであった.【症例2-2】36歳,1経産婦.妊娠経過は順調であり,vWFは34週で107%であった.陣痛発来のため妊娠35週にて反復帝王切開を施行し,2526gの女児を分娩した.出血量は490gであった.【考察】vWD合併の2症例4分娩を経験した.妊娠中vWFは上昇し,経腟分娩および帝王切開も可能であった.いずれの分娩でも輸血ならびに血液製剤は使用しなかった.


関東連合産科婦人科学会誌, 50(2) 310-310, 2013


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