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第125回学術集会(平成25年6月15日(土),16日(日))

【一般演題】
高抗体価を認めたRh(D)血液型不適合妊娠の一例


増子 寛子, 魚谷 隆弘, 齋木 美恵, 松村 英祥, 村山 敬彦, 高井 泰, 斉藤 正博, 馬場 一憲, 関 博之
埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センター産婦人科


【緒言】近年,血液型不適合妊娠において,中大脳動脈最大血流速度(MCA-PSV)の計測により胎児貧血を非侵襲的に評価し管理する報告が散見される.今回我々は,高D抗体価を認めたRh式血液型不適合妊娠を経験したので,近年の管理について検討を加えて報告する.【症例】29歳1経妊1経産.前回妊娠中に感作され,妊娠38週に抗体価16倍のため誘発分娩を施行し,児は高ビリルビン血症で光線療法を受けた.今回は妊娠初期より抗体価16倍であり,その後28週に128倍へ上昇した.33週までMCA-PSVは正常だったが,35週にMCA-PSVが上昇したため,36週で当院を紹介受診した.来院時の抗D抗体価は1024倍と高値で,MCA-PSVの上昇を認めたため,36週5日に分娩誘発で2428gの女児(Apgar score 8/8)を出産した.出生児のHbは8.8mg/dLで,血漿交換,γグロブリン療法,光線療法,輸血などを施行され,日齢21日で退院した.【考察】本邦では抗D抗体陽性妊娠が少ないため,管理・治療方針が施設ごとに一定していない.近年はMCA-PSV測定により比較的容易に胎児貧血を推定することができるが,MCV-PSVが上昇していなくても胎児貧血を認めることもあるため,頻回な観察や胎児採血などの慎重な管理を要することが再確認された.


関東連合産科婦人科学会誌, 50(2) 337-337, 2013


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