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第125回学術集会(平成25年6月15日(土),16日(日))

【一般演題】
良好な経過をたどった特発性アルドステロン症合併妊娠の1例


関口 太1, 青木 茂1, 今井 雄一1, 持丸 綾1, 笠井 絢子1, 望月 昭彦1, 倉澤 健太郎1, 奥田 美加1, 高橋 恒男1, 平原 史樹2
横浜市立大学付属市民総合医療センター総合周産期母子医療センター産婦人科1, 横浜市立大学付属病院産婦人科2


【緒言】原発性アルドステロン症は全高血圧症の0.5%〜6%を占めると言われている.妊娠に合併したものの報告は少数ではあるが,血圧上昇や常位胎盤早期剥離や子宮内胎児死亡など,合併症を引き起こす事が多いため,注意深い経過観察が必要とされている.今回われわれは,妊娠期間中・分娩後に良好な経過を辿った特発性アルドステロン症合併妊娠を経験した.【症例】39歳,4回経妊0回経産.6年前から高血圧が出現し,近医にて内服加療を受けており,3年前に施行された副腎静脈サンプリングで特発性アルドステロン症と診断されていた.自然妊娠され,当センターを紹介受診.生理学的血圧低下により,妊娠17週までに降圧薬が減量され,それ以降も血圧の上昇なく,妊娠39週に経腟分娩に至った.児は2982g,男児.Apgar scoreは1分値8点,5分値8点.分娩後に軽度の血圧上昇が認められ,降圧薬の追加が必要となった.【考察】原発性アルドステロン症合併妊娠は,妊娠中にアルドステロンが増加することに伴い,血圧が上昇すると考えられているが,その多くは腺腫を合併したものである.特発性アルドステロン症は,副腎腺腫を有していないため胎盤から放出されるACTH類似物質やCRH類似物質の影響を受けず,プロゲステロンによるアルドステロン拮抗作用による影響を強く受けることにより,副腎腺腫を有する原発性アルドステロン症とは異なる転帰をとる可能性が示唆された.


関東連合産科婦人科学会誌, 50(2) 339-339, 2013


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