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第125回学術集会(平成25年6月15日(土),16日(日))

【一般演題】
当院における前置胎盤・低置胎盤症例の検討


日下田 大輔, 伊藤 理廣, 安部 和子, 勝俣 祐介, 栗原 務, 太田 克人
社会保険群馬中央総合病院産婦人科


【目的】前置胎盤や低置胎盤は大量出血を生じる疾患であり,注意深い妊娠・分娩管理を必要とする.当院では低置胎盤を含めて全例,帝王切開での分娩を行っている.また,自己血貯血を行い産褥期の貧血を予防することを行っている.今回,当院における前置胎盤,低置胎盤を検討し報告する.【方法】2011年1月〜2012年12月までで当院で分娩した1401例のうち,前置胎盤15症例(平均年齢35.3歳,発生率1.07%),低置胎盤6症例(平均年齢31.7歳,発生率0.43%)を対象とし,評価項目は妊娠契機,術中出血量,管理入院期間とした.術中出血については,胎盤位置が週数により変化するため,今回は胎盤位置がほぼ固定する36週以降で検討した.【結果】前置胎盤症例は,自然妊娠13例,解凍ET1例,BT1例,低置胎盤症例は,自然妊娠5例,ET1例であった.36週以降の術中出血量は前置胎盤で1629.0±673.9ml(639-2868ml),低置胎盤で993.3±400.9ml(474-1396ml)であった.前置胎盤,低置胎盤,双胎妊娠を除く帝王切開での術中出血量は972.8±606.0mlであった.管理入院期間は前置胎盤が30.5±25.3日,低置胎盤が18.3±13.3日であった.子宮全摘となった症例・献血血液製剤輸血となった症例はなかった.【結論】近年,前置胎盤の発症契機に不妊治療が示唆されているが,今回は不妊治療による症例は少数であった.また,前置胎盤では自己血を貯血し帝王切開に臨むことが大事であることを痛感した.低置胎盤では自己血貯血量を減らすことで破棄率の低下を望めるのではないかと思われる.


関東連合産科婦人科学会誌, 50(2) 354-354, 2013


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