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第125回学術集会(平成25年6月15日(土),16日(日))

【一般演題】
1kg超の筋腫分娩に対して全腹腔鏡下子宮全摘術が有用であった一例


斉藤 圭介, 峰 優子, 山本 恵, 加藤 宵子, 端本 裕子, 永田 智子, 石川 雅彦
大和市立病院産婦人科


 症例は48歳未経産の女性.既往歴はとくになし.入院1月前から子宮下垂感あったが,腟口よりピンポン玉脱出程度であり還納可能であった.入院5日前から脱出著明となり入院2日前から出血が出現した.出血増量のため休日に当院を緊急受診した.直径9cm大の腫瘤が腟外に脱出しており当初完全子宮脱を疑った.同日入院.入院翌日にMRIを施行し腟内から腟外に連続する長径15cm大の筋腫分娩の診断を得た.筋腫経が1.5cmと太いことに加え腟内の6cm大筋腫により経腟的稔徐には術野確保困難と考えられたことから,大量出血を避けるべく子宮全摘の方針とした.翌々日全身麻酔下に全腹腔鏡下子宮全摘施行した.両側卵巣固有靱帯切離及び両側子宮動脈結紮をおこない子宮への主要血行を遮断後,経腟的に分娩筋腫を切除した.大量出血きたすことなく分娩筋腫は切除でき,その後腹腔鏡下に手術摘出を続行した.手術時間3時間35分,出血量計測上は20ml,輸血なし,摘出検体重量1261gであった.術後経過は良好で術後5日目に退院している.病理結果は平滑筋腫であり悪性像はなかった.子宮への主要血行路をあらかじめ遮断することによって大量出血をきたすことなく分娩筋腫の摘除が可能であった.子宮温存希望がなく,また経腟処理が困難と考えられた筋腫分娩に対処するにあたって全腹腔鏡下子宮全摘術が今回有用であった.


関東連合産科婦人科学会誌, 50(2) 360-360, 2013


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