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第125回学術集会(平成25年6月15日(土),16日(日))

【一般演題】
当院における子宮頸部円錐切除術の検討


飯田 智博1, 岩端 秀之1, 遠藤 紫乃1, 村山 季美枝1, 細沼 信示1, 近藤 春裕1, 田村 みどり1, 田中 守2, 鈴木 直2
聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院産婦人科1, 聖マリアンナ医科大学産婦人科2


【目的】当院における子宮頸部円錐切除術の意義,問題について明らかにするためretrospectiveな検討をおこなった.【方法】2005年4月〜2012年12月まで中等度異形性以上の病変についてKTPレーザー装置で円錐切除術を施行した95例(19〜72歳,平均37.7歳)の,(1)手術時間,出血量(2)術前後診断(3)術後出血,頸管狭窄(4)断端陽性例と転帰(5)術後妊娠について検討した.【成績】(1)手術時間は23.9±10.9分(平均±SD)であった.45分を超えたものは3例,内2例は初術者であった.出血は88例で測定不能,測定可能だった7例中50ml以上の出血は5例,内3例は初術者であった.(2)術前診断under:4例,術前診断over:5例であり,診断一致率は89.3%であった.(3)術後出血は9例あり,退院直後から術後17日目までみられたが圧迫止血可能で再入院例はなく,頸管狭窄は1例も認めていない.(4)断端陽性は10例あり再手術は4例,ほかは経過観察中である.断端陰性で経過観察中に病変出現も4例あった.再発再然までの期間は,最短42日最長1457日(断端陰性例)であったが,最長の1例を除外するとすべて術後2年以内であった.(5)術後妊娠は●9週大で流産●33週まで異常無く他院へ帰省分娩●38週で帝切(既往帝切)●妊娠22週で早産のち再妊娠,18週で頸管縫縮術施行後39週自然分娩の4例である.【結論】縫縮術の必要な妊娠例が1例あったが,KTPレーザー装置を用いた円錐切除術は習得容易で安全な術式である.断端の陰性陽性にかかわらず術後2年は慎重な経過観察が必要と考えられた.


関東連合産科婦人科学会誌, 50(2) 367-367, 2013


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