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<< 学会誌へ戻る 【緒言】卵巣原発combined high grade neuroendocrine carcinoma with adenocarcinomaは非常に稀な組織型である．骨盤内腫瘤を指摘され病理学的に上記組織型と診断された一例を経験した．【症例】60歳1経妊1経産閉経49歳．当院紹介受診となった．内診上子宮前壁に弾性軟鶏卵大の腫瘤を触知し疼痛は認めなかったが可動性は制限されていた．画像上5cmの充実性腫瘍と骨盤〜大動脈リンパ節の腫大が散見された．以上の所見より卵巣悪性腫瘍の診断で手術を施行した．【術中所見】右附属器腫瘍でありS状結腸と癒着していたが，腹膜・大網に播種を認めなかった．術中迅速診断で上皮性悪性腫瘍ではあるが組織型の診断には至らなかった．子宮・両側付属器を切除し大網及び腫大していた骨盤リンパ節の生検を行った．【病理組織所見】肉眼的に腫瘍表面は黄白色で広範に出血・壊死を認めた．組織学的に腺管・乳頭状構造を示すadenocarcinomaから移行する形でlarge cell neuroendocrine carcinomaとsmall cell carcinomaを認めた．免疫組織化学検査でhigh grade neuroendocrine carcinomaと診断し，さらに転移性腫瘍を否定し卵巣原発と診断した．adenocarcinomaより悪性度の高いhigh grade neuroendocrine carcinomaを重視し後療法としてCPT-11+CDDPを6コース施行し経過観察中である． 関東連合産科婦人科学会誌, 50(2) 371-371, 2013 |
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