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第125回学術集会(平成25年6月15日(土),16日(日))

【一般演題】
再発を繰り返した富細胞性線維腫の1例


進藤 亮輔, 岡田 有紀子, 吉田 瑞穂, 新井 夕果, 上田 麗子, 渡辺 英樹, 岩田 亜貴子, 葛西 路, 遠藤 方哉, 仲沢 経夫
恩賜財団済生会横浜市南部病院産婦人科


【緒言】卵巣原発の富細胞性線維腫は,卵巣腫瘍取扱い規約では性索間質性腫瘍に分類される極めて稀な腫瘍である.また,本腫瘍の多くは予後良好とされており再発例の報告は少ない.今回我々は,再発を繰り返した富細胞性線維腫の症例を経験したので文献的考察を加えて報告する.【症例】69歳,5回経妊5回経産.50歳で閉経.64歳時に骨盤内腫瘤を認め精査加療目的に当科初診.骨盤内腫瘍摘出術及び両側付属器摘出術を施行した.術中所見では両側卵巣に異常所見はなかった.術後の病理組織診断の結果,過剰卵巣から発生した富細胞性線維腫の診断となり,一定期間の経過観察の後終診となった.初回手術より約2年後,不正出血を主訴に受診した際,再び骨盤内腫瘍を認めたため腫瘍摘出術を施行した.病理組織診断の結果は前回同様富細胞性線維腫であり,再発と考えられた.再手術後1年6か月を経過した時点で再再発を疑わせる骨盤内腫瘍が出現.経過観察していたが増大傾向にあり,再手術より2年6か月後に3度目の骨盤内腫瘍摘出術及び腹式単純子宮全摘出術を施行した.【結語】富細胞性線維腫は基本的には予後良好で再発することは稀であるとされている.しかし,少数ながら再発の報告もされており,術後の慎重な経過観察が必要であると考えられる.また,腫瘍の被膜破綻や微小な残存腫瘍が再発のリスクともされており,再発予防を考慮した術式の選択が必要であると考えられる.


関東連合産科婦人科学会誌, 50(2) 379-379, 2013


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