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第125回学術集会(平成25年6月15日(土),16日(日))
【一般演題】
当院における単孔式腹腔鏡手術の導入
丸田 剛徳1, 三沢 昭彦1, 斉藤 三和1, 白石 絵莉子1, 永吉 陽子1, 佐藤 泰輔1, 江澤 正浩1, 新美 茂樹1, 落合 和彦1, 岡本 愛光2
東京慈恵会医科大学葛飾医療センター産婦人科1, 東京慈恵会医科大学附属病院産婦人科2
近年腹腔鏡手術において侵襲性および美容の観点から「単孔式手術」が行われ始めている.当院では2012年10月より単孔式手術を開始した.当院での単孔式の適応基準は現在付属器切除術,子宮外妊娠手術のうち開腹手術歴がなく,高度の癒着が予想されない症例で,夜間救急時間帯は行っていない.内訳は2012年10月以降2012年1月までで,付属器切除術2例,卵管切除術2例の4例で単孔式で行った.4例全例でポートを増設することなくまた,開腹に移行することなく手術を遂行できた.手術時間は極端に延長することはなく,術後合併症も認められず,入院の延長症例もなかった.今後適応症例を増やしていった場合,単孔式の問題点であるスコープおよび鉗子またはポート同士の干渉が必ず生じ術操作に大きな制約が生まれることにあるためポート増設例や開腹移行例が増える可能性があると思われた.そのためいかに術操作がしやすく良好な視野を確保することが重要で,術者のみならず助手との連携が非常に重要でありまた,そのためのディバイスも重要であると思われた.しかしながら,術操作困難な場合は無理することなくポート増設が必要と思われた.
関東連合産科婦人科学会誌, 50(2)
382-382, 2013
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