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第126回学術集会(平成25年10月26日(土),27日(日))
【若手ポスターセッション2】
当院における病的肥満妊婦の分娩についての検討
当間 理恵1, 青木 茂1, 額賀 沙季子1, 峰 優子1, 飯沼 綾子1, 長谷川 良実1, 葛西 路1, 持丸 綾1, 望月 昭彦1, 倉澤 健太郎1, 高橋 恒男1, 平原 史樹2
横浜市立大学周産期センター1, 横浜市立大学産婦人科2
【緒言】肥満妊婦(BMI≧25)に関しては,妊娠高血圧症候群(PIH),妊娠糖尿病(GDM),帝王切開分娩,死産,巨大児,児の神経管閉鎖障害などの周産期異常の頻度が高いと報告されている.今回我々は,当院での病的肥満妊婦(BMI≧40)27症例を対象として,その妊娠分娩転機について検討した.【方法】平成12年から平成24年までの間に当院で妊娠分娩管理を行った妊婦12352例のうち,非妊時BMI≧40の27症例を対象とし,患者背景,周産期合併症,分娩方法,児の状態について,標準体重群と比較検討した.【結果】GDM発症率36%(p<0.001),帝王切開率48%(p=0.001),早産率20%(p<0.001),巨大児率12%(p<0.001)は標準体重妊婦群と比較して有意に増加していた.また,肥満妊婦の帝王切開術では麻酔・手術操作が困難であり,多くの時間・人・器材を必要とした.【結語】病的肥満妊婦では,早産率や帝王切開率が特に高く,妊娠分娩転帰は不良であった.今後の対策として,非妊時体重の適正化を勧めるとともに,病的肥満妊婦はその合併症の頻度や,特別な準備(器材・スタッフなど)を必要とすることから,早期に高次医療機関で管理することが望ましい.
関東連合産科婦人科学会誌, 50(3)
446-446, 2013
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