|
<< 学会誌へ戻る
<< 前のページへ戻る
第126回学術集会(平成25年10月26日(土),27日(日))
【一般演題】
当院における早発型重症妊娠高血圧症候群の臨床的検討
島田 学, 重見 大介, 石田 健太郎, 中田 真理世, 中西 一歩, 五十嵐 美和, 柴田 良枝, 鈴木 俊治
葛飾赤十字産院産婦人科
【目的】当院で分娩管理を行った日本人単胎の早発型重症妊娠高血圧症候群の臨床的特徴を検討した.【方法】2008〜2012年度に妊娠20〜31週に重症高血圧を発症した31例(発症率:0.3%)について後方視的に検討した.【成績】母体平均年齢は34±5歳で20例(65%)が初産婦であった.経産婦の45%に妊娠高血圧症候群の既往があった.重症高血圧の平均発症時期は29.7±1.9週で,22例(71%)に蛋白尿を認めた.11例(35%)が同日にインターベンションとなった.MgSO4等を用いた平均妊娠延長期間は4.2±5.2日で,平均30.6±2.1週で分娩となった.分娩様式は全例帝王切開で,母体適応が21例(68%),胎児適応が10例(32%)であった.平均出生児体重は1,175±330gで,19例(61%)が在胎週数における10パーセンタイル未満であった.HELLP症候群,partial HELLP症候群,常位胎盤早期剥離,肺水腫,視野障害そして産科DICを,それぞれ2例(6%),7例(23%),1例(3%),2例(6%),1例(3%)そして3例(10%)に認めた(重複あり).【結論】早発型重症妊娠高血圧症候群は高率に合併症を発症することから,厳重な管理が必要である.
関東連合産科婦人科学会誌, 50(3)
472-472, 2013
|