関東連合産科婦人科学会
会員ログイン 代表挨拶
総会・学術集会
学会誌
定款
公告
利益相反
役員構成
事務局案内
求人施設一覧
関連リンク

 関東連合産科婦人科学会会誌 オンラインジャーナル

<< 学会誌へ戻る
<< 前のページへ戻る

第126回学術集会(平成25年10月26日(土),27日(日))

【一般演題】
高プロラクチン血症による無月経を契機として脳腫瘍と診断された1症例


城向 賢1, 鳴本 敬一郎2, 杉村 基2, 綱分 信二1, 津山 梓1, 飯田 智子1, 嵯峨 こずえ1
菊川市立総合病院産婦人科1, 浜松医科大学産婦人科家庭医療学講座2


 続発性無月経をきたす原因の一つとして高プロラクチン血症は重要である.今回,高プロラクチン血症の原因検索により視床下部からモンロー孔へ伸展する脳腫瘍性病変症例を経験したので報告する.症例は,2経妊1経産(人工妊娠中絶1回)の27歳女性.9ヶ月の無月経を主訴に当院当科を受診した.2年前に大出血などの合併症無く正常経腟分娩し,1ヶ月間の授乳後,問題なく月経再開している.過度の身体的・心理的ストレス,神経症状,乳汁分泌,甲状腺機能障害を示唆する症状,新たな薬剤・サプリメント・健康食品の暴露は病歴上否定的であった.内診および経腟超音波検査上2.9×4.0cmと萎縮した子宮がみられ,血液検査上,プロラクチン88.48ng/mL,TSH 0.482μIU/mL,FSH 0.79mIU/mL,E2<10pg/mLと著明なプロラクチン高値とエストラジオール低値がみられ,高プロラクチン血症が診断された.脳MRIでは,視床下部からモンロー孔へと伸展する脳腫瘍性病変を認め,他院脳神経外科へ転院し経鼻的生検を含めた精査加療の方針となった.本症例では生検結果やその後の経過を踏まえ,高プロラクチン血症を来たす下垂体腺腫のみならず脳腫瘍性病変について文献的考察を行う.


関東連合産科婦人科学会誌, 50(3) 477-477, 2013


一般社団法人関東連合産科婦人科学会事務局 〒102-0083 東京都千代田区麹町4-7 麹町パークサイドビル402 株)MAコンベンションコンサルティング内
TEL:03-3288-0993 FAX:03-5275-1192 E-mail:kantorengo@jsog-k.jp
Copyright (C) 一般社団法人関東連合産科婦人科学会