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<< 学会誌へ戻る 【緒言】Corded and hyalinized endmetrioid carcinoma（以下CHEC）は類内膜腺癌のまれな亜型である．腫瘍細胞の索状配列，紡錘形化，間質の硝子化を特徴とし，まれに骨形成を伴う．低悪性腫瘍であるが，組織学的に癌肉腫と誤認されることがある．今回，子宮内膜異型増殖症と病理診断され，7年間の経過観察が行われていたCHEC症例を経験したので報告する．【症例】38歳女性，0経妊0経産【現病歴】31歳時に不正出血を主訴に前医受診．麻酔下全面掻爬にて子宮内膜異型増殖症と診断された．血栓症の高リスク（BMI 39，喫煙）であったためMPA療法などは行われず，細胞診と組織診で経過観察されていた．7年経過観察後，38歳時にMPA療法を目的に当院に紹介受された．他院での内膜生検標本を当院で再検鏡したところ，当院で行った内膜掻爬検体と同様，7年前の掻爬検体にも骨形成を伴うCHECを認めた．子宮腺筋症のためMRI等によっても筋層浸潤の評価が困難であったため，手術（単純子宮全摘＋両側付属器切除）を施行した．摘出検体には，子宮体部内膜に限局するCHESを認めた（stageIA，脈管侵襲像なし，術中腹腔洗浄細胞診陰性）．追加治療は行っていないが，現在まで再発なく経過している．【結語】CHESは比較的早期に発見され，予後も比較的良好な腫瘍とされているが，未治療のまま7年間経過観察された症例の報告はない．本症例の経過から，CHESが緩徐に進行する低悪性腫瘍であることが確認された． 関東連合産科婦人科学会誌, 50(3) 479-479, 2013 |
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