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第126回学術集会(平成25年10月26日(土),27日(日))

【一般演題】
VUE(villitis of unknown etiology)と妊娠糖尿病・糖尿病の合併について


有澤 正義
都立大塚病院検査科


【目的】Villitis of unknown etiology(VUE)は原因不明の絨毛炎で,母体のPIH,児のNon reassuring fatal state(NRFS)・児のsmall for gestational date(SFD)を高率に合併するといわれている.頻度はわが国では2-5%と報告している.最近,当院ではスライドの大きさに変更があったので,以前と比べ約1.5倍の胎盤実質の検査面積となっている.今回私は,以前から報告されている合併症だけでなく,妊婦の耐糖能異常(糖尿病や妊娠糖尿病)の合併が多いと考えたので,VUEの胎盤検査における最近の頻度および妊婦の耐糖能異常の合併数を検討した.さらにVUEについては広がりを,focal,multifocal,diffuseにわけ臨床像とも比較した.【材料】2012年9月から2013年2月までの胎盤病理検査に提出された213例を再検鏡した.同期間の分娩数は約500であった.【結果】VUEは20例(9.4%)合併しており,focal VUEは13例,multifocal VUEは3例,diffuse VUEは4例であった.SFDの合併は15例(75%),耐糖能異常合併妊婦は4例(25%)であった.Diffuse VUEの2例が妊娠糖尿病を合併していた.【考察】胎盤検査数は42.6%と周産期センターとしては問題ない胎盤病理検査数であった.VUEの合併率は9.4%と本邦で発表されている中で最高となった.この理由は胎盤病理検査数が以前と比べより適切であるだけでなく,標本の面積が約1.5倍になったことで実質上スライドの枚数が増えたことに起因する.SFDの合併は以前より多く,今回はさらにVUEと母体のDMやGDMの合併も高率で,VUEの高度病変との関係も明らかになった.耐糖能異常とVUEの合併については,ほとんど知られていないので今回報告する.


関東連合産科婦人科学会誌, 50(3) 491-491, 2013


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