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第126回学術集会(平成25年10月26日(土),27日(日))

【一般演題】
子宮内膜異型増殖症,子宮体癌に対する妊孕性温存治療の検討


高矢 千夏, 大塚 伊佐夫, 末光 徳匡, 鈴木 陽介, 高橋 健太, 松浦 拓人, 今井 一章, 寺岡 香里, 田中 亜由子, 高矢 寿光, 大内 久美, 古澤 嘉明
亀田総合病院産婦人科


【緒言】近年,若年子宮体癌は増加しており,晩婚化に伴い妊孕性温存療法施行例が増えている.若年子宮体癌では肥満や月経不順がその発症に関与していると考えられる.当院で子宮内膜異型増殖症(以下AEH)および子宮体癌(以下EC)と診断され妊孕性温存療法を施行した症例について,治療成績と再発因子を後方視的に検討した.【方法】2002年6月から2013年6月までに当院で妊孕性温存療法を施行した13例を対象とした.【結果】平均年齢は32歳[26-41歳],平均BMIは34.0[22-45]であり12例は25以上であった.11例で月経不順を認めた.13例の内訳はAEH9例とEC5例で,妊孕性温存療法の奏功率はAEH 87.5%(7/8),EC 60%(3/5)であり,3例が治療抵抗性であった.再発率は28.6%(2/7),66.7%(2/3)と,ECで高かった.再発,治療抵抗例の5例に対し手術療法を行い,術後病理所見の進行を2例で認めた.治療が奏効した10例中,既婚で直ちに挙児希望のある3例ではEC1例に妊娠を認めた.妊娠例は初診時BMI32の肥満を認めたが,高用量MPA療法と並行し減量指導しBMI26となったところ自然排卵が確認され妊娠成立した.また,初診時からBMI22の未婚症例では月経不順なく,無再発にて5年以上経過している.【結論】妊孕性温存療法を施行する上で,治療抵抗性,再発,術後病期の進行などのリスクについて十分にインフォームドコンセントを行い,定期的にフォローを行うことが重要である.肥満症例に対しては妊孕性温存療法と並行して減量を行うことが,奏効率の上昇,再発率の低下,さらには妊娠率の改善につながる可能性が考えられる.


関東連合産科婦人科学会誌, 50(3) 498-498, 2013


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