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第126回学術集会(平成25年10月26日(土),27日(日))

【一般演題】
子宮体癌におけるシスプラチン併用化学療法と腎機能障害の検討


川畑 絢子, 永田 知映, 駒崎 裕美, 松野 香苗, 高橋 一彰, 上田 和, 斎藤 元章, 矢内原 臨, 高倉 聡, 山田 恭輔, 落合 和徳, 岡本 愛光
東京慈恵会医科大学附属病院産婦人科


【目的】シスプラチン(CDDP)の腎毒性に対しては,十分な輸液や利尿剤の投与により尿量を確保する予防法が行われてきたが,適正な輸液量や目標とすべき尿量の明確な基準はない.本研究はCDDPによる腎機能障害に影響を与える因子の抽出を目的とする.【方法】2005年1月から2012年12月,当院において子宮体癌の診断で初回手術療法を行い,術後補助療法としてCDDPを含む化学療法が施行された患者75名を対象とし,化学療法当日の輸液量,輸液量+飲水量,尿量,当日から4日目までの平均尿量と腎機能障害発症の関連性を検討した.腎機能障害はCTCAE v4.0のGrade 1以上と定義し,腎機能障害を理由としたCDDPの減量・中止に関しても検討した.【結果】対象の年齢平均値は56.9歳,進行期はI期25例,II期12例,III期27例,IV期11例,CDDPの投与量は40-70mg/m2であった.すべての患者で化学療法施行前に腎機能障害を認めなかった.75例中13例が腎機能障害を発症した.単変量解析の結果,化学療法当日の輸液量+飲水量が5000ml未満の症例で腎機能障害が多い傾向にあり,化学療法当日の尿量(3000ml未満),当日から4日目までの平均尿量(3000ml未満)と腎機能障害発症に有意な関連性が認められた(p=0.09,p=0.02,p=0.009).【考察】化学療法中の輸液量+飲水量および尿量が腎機能障害発症に有意な影響を与えていることが示唆された.発表では,患者背景の調整とカットオフ値の検討も含めた統計学的解析を追加し,適正輸液量・飲水量と目標とすべき尿量を提示する.


関東連合産科婦人科学会誌, 50(3) 499-499, 2013


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