関東連合産科婦人科学会
会員ログイン 代表挨拶
総会・学術集会
学会誌
定款
公告
利益相反
役員構成
事務局案内
求人施設一覧
関連リンク

 関東連合産科婦人科学会会誌 オンラインジャーナル

<< 学会誌へ戻る
<< 前のページへ戻る

第126回学術集会(平成25年10月26日(土),27日(日))

【一般演題】
パクリタキセルとカルボプラチン併用療法が奏功した卵巣癌肉腫の4例


矢野 友梨, 西川 忠曉, 市川 大介, 新谷 大輔, 今井 雄一, 池田 悠至, 黒崎 亮, 吉田 裕之, 長谷川 幸清, 藤原 恵一
埼玉医科大学国際医療センター婦人科腫瘍科


【緒言】卵巣癌肉腫は,すべての卵巣原発悪性腫瘍の1%もしくはそれ以下の割合で認められる比較的稀な疾患である.一般的に上皮性悪性腫瘍と比較し予後は不良であり,化学療法の奏効率も低い.しかし,III,IV期症例が75%を占めると報告されるように,進行した状態で発見されることが多く,化学療法が必要となる症例が大半を占める.現在,確立された化学療法はなく,プラチナ製剤を主軸とした併用または単剤投与が各施設で行われている.2007年4月から2013年3月までに当院でパクリタキセルとカルボプラチンによる治療を行った卵巣癌肉腫の4例について報告する.【症例1】66歳 FIGO IIIc期 pT3c,pNX,pM0術前化学療法としてdose dense TC療法(カルボプラチン腹腔内投与)5サイクルを投与し,interval debulking surgery(IDS)を行った.【症例2】77歳 FIGO IV期 pT3c,pNX,pM1初回手術後,残存腫瘍に対してTC療法2サイクルを投与しPRを得た.【症例3】61歳 FIGO IV期 pT3c,pNX,pM1術前化学療法としてTC療法7サイクルを投与し,IDSを行った.【症例4】51歳 FIGO IIIc期 T3c,N0,M0 dose dense TC療法(カルボプラチン腹腔内投与)2サイクル投与にてPRを得た.【結果】卵巣癌肉腫に対してパクリタキセルとカルボプラチンの併用療法を行い,4例ともにPRを得ることができた.また2例ではIDSを行うことが可能であった.【結語】卵巣癌肉腫は頻度が低く,未だ標準療法が確立されていない.当院で経験した4例の経過はプラチナ製剤+タキサン製剤併用療法が有用である可能性を示しており,今後は症例を重ねた更なる検討が必要と思われる.


関東連合産科婦人科学会誌, 50(3) 503-503, 2013


一般社団法人関東連合産科婦人科学会事務局 〒102-0083 東京都千代田区麹町4-7 麹町パークサイドビル402 株)MAコンベンションコンサルティング内
TEL:03-3288-0993 FAX:03-5275-1192 E-mail:kantorengo@jsog-k.jp
Copyright (C) 一般社団法人関東連合産科婦人科学会