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第126回学術集会(平成25年10月26日(土),27日(日))

【一般演題】
胎児に心房粗動を伴う完全房室ブロックを呈したシェーグレン症候群合併妊娠の一例


加茂 亜希, 石坂 瑠衣, 堀越 義正, 河村 隆一, 西口 富三
静岡県立こども病院周産期センター


【はじめに】先天性房室ブロック(以下,CAVB)は,抗SS−A/SS−B抗体陽性妊婦の約1%程度に発症するとされているが,CAVBに心房粗動を伴うことは極めて稀である.今回,シェーグレン症候群合併妊娠において,心房細動を伴うCAVB症例を経験したので報告する.【症例】35歳,0経妊,29歳時にシェーグレン症候群を発症し,耳下腺腫脹や発熱などの症状に応じてプレドニン内服による治療を受けていた.妊娠初期の抗SSA抗体,抗SSB抗体価はともに>500倍であった.26週時に胎児除脈が指摘され,当院受診となり,心房拍数163bpm,心室拍数は96bpmで完全房室ブロックを認めた.抗SSA抗体価52kDaは74.5,60kDaは2.8であり,心構造異常は認めなかった.妊娠28週の時点で心房粗動(>500bpm)を認めたため,心筋炎のリスクを考慮し,入院の上デキサメサゾン4mgを開始した.その後心房粗動に変化は認めず,3週間後にデキサメサゾン2mgへ減量した.36週4日前期破水を来し,分娩監視が困難であることから緊急帝王切開術を施行,2748g男児(Ap6/8)の出生に至った.出生後,心電図で心房粗動を伴う完全房室ブロックであることを確認し,除細動を施行,心房粗動は消失した.以降,心室拍数は100bpm程度であり経過は良好である.


関東連合産科婦人科学会誌, 50(3) 511-511, 2013


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