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第126回学術集会(平成25年10月26日(土),27日(日))

【一般演題】
臨床所見及び経腔超音波所見で診断したアッシャーマン症候群の3例


手塚 真紀, 小林 浩一, 坂巻 健, 後藤 美希, 樋口 紗恵子, 野村 香央里, 樫山 智子, 飯塚 奈緒
社会保険中央総合病院産婦人科


 アッシャーマン(Asherman)症候群は,1948年にJoseph Ashermanが提唱した,中絶手術,流産手術などの子宮内操作後に,一部または全部の子宮腔内の癒着のため無月経,不妊症などを呈する症候群である.習慣流産の2〜3%がこれに原因するという報告があり,また,その12%が初回手術後に,23%が2回目の手術後に,その他は複数回の手術により発生しているという報告がある.近年では子宮筋腫切除術(経腹的)やTCRの術後に発生した例も報告されている.以前は,子宮卵管造影によって診断されていたが,経腟超音波の発展に伴いヒステロソノグラフィによる診断(子宮内の癒着の診断に有用),子宮鏡の発展に伴い子宮鏡による診断及び治療が行われるようになった.今回我々は,中絶手術後に発生したアッシャーマン症候群を3例経験した.いずれも無月経の症状を主訴に受診し,臨床症状及び経腟超音波における内膜の被薄化よりアッシャーマン症候群を疑い,他検査を加えて確定診断したのち,子宮鏡を用いて治療を行った.各症例の診断と治療経過に若干の文献的考察を加えて報告する.


関東連合産科婦人科学会誌, 50(3) 521-521, 2013


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