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 関東連合産科婦人科学会会誌 オンラインジャーナル

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【症例報告】
Weekly Paclitaxel(PTX)の投与により,長期生存し得た再発卵巣癌患者の一例


大野田 晋1), 三沢 昭彦1), 中島 祐子1), 高山 慶一郎1), 篠塚 正一1), 田中 忠夫2)
茅ヶ崎市立病院産婦人科1), 東京慈恵会医科大学附属病院産婦人科2)


 【症例】初回手術にて診断的開腹術を施行し,病理はSerous cystadenocarcinoma of the ovary,Stage IIIb,pT3bN0M0で,Cisplatin+Cyclophosphamide+Doxorubicin(CAP)療法5コースを施行.その後,Interval debulking surgery(IDS)として,単純子宮全摘術Total abdominal hysterectomy(TAH)と両側附属器切除術Bilateral salpingo-oophorectomy(BSO)を施行し,引き続きCAP療法3コースを施行.その後外来経過観察中CA125の上昇を認めた事から再発と診断し,Carboplatin(CBDCA)+Cyclophosphamide(CPM)1コース,CBDCA+Etoposide(VP-16)5コース,Nedaplatin(NDP)5コースを施行し経過観察.更に,4年後CA125の再上昇と腹膜播種を確認した事から,再々発と診断.PTX+CBDCA(TC)療法5コースを施行したが,著明な骨髄抑制を認めたため,Weekly PTXへ変更.その後7年間同レジメンを継続し,著明なCA125の上昇や画像所見による腫瘍増大は認められなかった.初回手術から23年間生存し得たが,最終的には癌性胸水貯留による呼吸障害により死亡した.【考察】根治の難しい再発卵巣癌に対して,Weekly PTXの投与を行い長期生存を見込める事がある.

Key words:Weekly Paclitaxel, recurrent ovarian cancer

関東連合産科婦人科学会誌, 50(4) 601-605, 2013


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