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第127回学術集会(平成26年6月21日(土),22日(日))

【若手ポスターセッション1】
当院で経験した骨盤内感染症26症例の検討


青井 裕美, 糸賀 知子, 國見 聡子, 関根 花栄, 山田 敦子, 小泉 朱里, 石黒 共人, 須賀 新, 西岡 暢子
越谷市立病院産婦人科


【緒言】骨盤内感染症治療において保存的治療が奏功しない症例は手術適応を検討する必要がある.当院で経験した骨盤内感染症の症例を後方視的に検討し,入院から手術までの日数と腫瘍体積,手術直前の白血球数,CRP値との間に相関関係が認められるか検討した.
【方法】当院で平成15年1月から平成25年12月の期間において骨盤内感染症と診断された26症例を対象とした.患者背景および既往歴,起因菌,感染部位とその腫瘍体積,入院時および手術直前の白血球・CRP,入院から手術までの日数について検討を行った.
【結果】患者背景は年齢43歳[27〜72],初産婦9人(34.6%),経産婦が17人(65.4%)であった.入院前に子宮内操作の既往があったのは3人(11.5%),IUD挿入は1人(3.8%)に認められた.膣培養は好気性菌32例(82.0%),嫌気性菌6例(15.3%),真菌2例(5.1%)であった.腹腔内培養は好気性菌18例(50.0%),嫌気性菌12例(33.3%),陰性6例(16.6%)であり膣培養と腹腔内培養の一致率は23例(43.4%)であった.入院から手術までの日数は4日[0〜9]であった.感染部位は卵巣に限局した症例はなく,卵巣および卵管に病変を認めたのは21例(80.7%),卵管のみが3例(11.5%),子宮筋層は1例(3.8%),子宮漿膜は1例(3.8%)であった.入院から手術までの日数と腫瘍体積,手術直前の白血球数ならびに手術直前のCRP値との間に相関関係は認めなかった.
【考察】手術までの日数と腫瘍体積,手術直前の白血球数ならびに手術直前のCRP値との間に相関関係は認めなかった.この結果から,手術決定には検査所見だけでなく熱型や腹部症状といった臨床所見も考慮する必要があると考えた.


関東連合産科婦人科学会誌, 51(2) 238-238, 2014


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