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第127回学術集会(平成26年6月21日(土),22日(日))

【若手ポスターセッション2】
子宮頸癌初回治療から17年後に腰椎転移を来し,その後癌性髄膜炎を発症した1例


岡庭 隼, 平川 隆史, 山下 宗一, 池田 禎智, 木暮 圭子, 尾池 妙, 倉田 知子, 峯岸 敬
群馬大学産婦人科


【緒言】子宮頸癌の再発は2年目以内が多く,5年以上経過して見つかる晩期再発は少ないとされている.我々は子宮頸癌初回治療から17年経過し骨転移を来し,その後癌性髄膜炎を発症した一例を経験したため報告する.【症例】71歳,2経妊2経産.54歳時に子宮頸癌Ib期と診断され,広汎子宮全摘術を施行.病理結果は扁平上皮癌pT1bN1M0であり,術後に骨盤部外照射50Gy,腟断端電子線を4回行った.その後17年間,患者の希望もあり経過観察を継続していた.71歳時に腫瘍マーカーの上昇を認め,PET-CTにて第2〜3腰椎への集積を認めたため,CTガイド下生検を施行したところ扁平上皮癌が同定され,子宮頸癌の再発と診断した.骨転移に対して外部照射40Gy+サイバーナイフ30Gy施行.その半年後,第11〜12胸椎の軟部組織内の転移を認め,外部照射40Gy+サイバーナイフ30Gyを行った.その後,左眼瞼下垂を認めたため,腰椎穿刺,頭部MRIを行い,髄液より扁平上皮癌細胞を検出し,MRIでは左動眼神経の軽度腫大を認め,子宮頸癌再発による癌性髄膜炎と診断した.さらに,右下肢脱力を認め,PET-CTにて新たに第1腰椎への転移を認めた.現在,第1腰椎骨転移に対してサイバーナイフを行っている.【考察】子宮頸癌の晩期再発の部位はリンパ節転移が最も多く,骨転移の頻度は少ないとされている.今回の症例は晩期の骨転移再発例であり,その後癌性髄膜炎を発症した極めて稀な経過を呈した.子宮頸癌治療後の晩期再発症例について若干の文献的考察を加えて報告する.


関東連合産科婦人科学会誌, 51(2) 243-243, 2014


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